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澱の中の二人 1-9

 気丈な伊織をもってしても、女芯への責めだけは我慢のしようがないらしい。
 女性の体で最も敏感な場所には、男性の亀頭に匹敵するほどの神経が密集しているという。そこを触られるのだから、誰であれ平静を失って当然であろう。

 彼女とて例外ではない。
 指先でコリコリと弾いてやるだけで、伊織はこれまでの辛抱ぶりが嘘のように、惨めな声を上げ悶絶していた。

「やああっ、んぐぅっ、あふっ……やっ、あっ、くぁっ……くぅぅっ!」

 ガクガクと膝が痙攣し、伊織の体がだんだんとずり落ちてくる。
 壁にギュッと腕を押し当てることで、辛うじて尻餅をつかずに済んでいるが、その代わり、見てくれは最悪だった。スカートを捲り上げられ、丸出しの尻を突き出すような格好で、恥ずかしい場所をいいように嬲られているのである。我に返ったなら、顔を真っ赤に染め上げること間違いない。
 しかし、恥辱を顧みる余裕さえ、俺は一切与えないつもりだった。

「あうっ、んぐぁっ……ひぁっ、ああっ、いっ、ひぐっ、やあぁぁっ……!」

 小刻みにこぼれる甘酸っぱい嬌声。淫靡に震える太腿は次第に強ばり、足の先がピンと張り詰めてくるのが見える。
 こうして適当に弄り続けた後、気を遣る頃合いと見るや、俺はするりと蕾から指を引く。

「ひっ……ふぇっ、あっ……」
「随分と辛そうだな」

 白々しく言いながら、俺は再び蕩けた女唇を撫で回す。とめどなく湧き出づる快楽の泉に浸され続けたせいで、俺の指はすっかりふやけてしまっていた。

 襞の入り口に指を引っ掛け、二、三回、中身を掻き出すようにしてやると、真っ白に濃縮された愛液が次々と溢れてくる。粘度が高すぎるせいか下に垂れ落ちることもなく、べっとりと陰唇の回りにへばりつき、破廉恥極まる醜態を晒しているのだった。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……く、ふぅ……」
「さて、その生意気な態度、いつまで持つかな?」

 俺はいつにも増して、苛烈に伊織を責め立てた。
 雌臭い穴蔵に二本の指を突き立て、肉襞を激しく掻き回す。
 ぷっくりと充血したクリトリスを摘み上げ、指を擦り合わせるように揉みしだく。
 昇り詰める寸前で指を止め、波が鎮まるのを見計らっては責めを再開し、繰り返し繰り返し、ただひたすらに追い詰めていくのだ。

 伊織はなおも悲愴な抵抗を続けるが、哀しいかな、状況は悪化の一途を辿っている。
 指を挿し込めばいっそう強まる襞の締め付け、高らかに響く卑猥な水音、崩れゆく腰の淫靡なうねり。何のために意地を張っているのかさえ分からなくなっているのだろう、そう思えるほど、伊織の痴態はあまりにも悲惨で、無様なものであった。

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

澱の中の二人 1-8

 奥深くに潜る二本の指を、熱く火照った肉襞がギチギチと締め上げてくる。痛みさえ感じるほどの収縮は、裏を返せば、この女が強欲に快楽を貪っていることの証左でもあった。

 やがて収縮は小刻みな痙攣を伴い、間もなく頂点に誘われようかという、寸前。

 俺は唐突に手を止め、濡れそぼる蜜壷からずるりと指を抜き取った。

「やぁっ……くぅ……」

 責め苦の余韻にわななく声は、心なしか、不満そうな色を帯びているようにも聞こえた。
 実際、蕩けきった膣口から滲み出る白く濁った淫汁が、彼女の感じた快楽の強さをまざまざと示している。興奮醒めやらぬ陰唇は、まだ物足りないと訴えるかのように、ヒクヒクと小さく震えていた。

「イキたいか、伊織?」

 俺は端的に問うた。

 伊織は答えを返さず、無言のまま息を整えている。もっとも、最初から答えなど期待はしていないし、答えを聞くまでもない質問でもあった。

 プライドの高い彼女にとって、寸止めは最も辛い責め苦となるだろう。理性がどれだけ足掻こうと、肉体の疼きを抑えきれぬのは、今までの反応を見れば自明のことである。どれだけ強靭な理性を誇ろうが、肉体の渇望に打ち勝つことなどできはしない。

 もちろん、好き勝手に肉体を弄ばれ、望まぬ絶頂を強いられるのも苦痛であるには違いない。しかし、それは単なる屈辱であるに過ぎず、嵐が過ぎ去るのを待つように、じっと耐え続ければよいだけのことだ。

 それに対し、内より湧き出づる肉欲の衝動と、すなわち自分自身と戦わなければならないことの困難さは、とても比較できるものではないだろう。例えるなら、閉ざした心の内側に忍び込み、頑丈な扉を溶かされてゆくようなもの。戦う前から結果は見え透いているのだ。

 無論、伊織はあっさりと降伏するような女ではない。それどころか、どんな責め苦でも耐え切れると思い上がっている節さえある。
 そんな生意気な女には、きっちりと思い知らせてやらねばならない。

 どれだけ強がろうと、所詮は一人の雌なのだということを。

「そうか、嫌なら仕方ない」

 俺は平然と嘯き、ぐっしょりと濡れた秘裂に指を這わす。
 先程までとは一転、丁寧に優しく愛撫してやると、待ち焦がれていた刺激に女陰が震え、さらに多量の蜜を溢れさせる。

「ふぁぁっ……あ、んん……」

 伊織の口から甘ったるい吐息がこぼれる。唸るような呻きはすっかり影を潜め、発情した雌の声色が見え隠れしていた。もはや声にまで気を配る余裕がないのかもしれない。
 俺は指を前方に滑らせ、陰唇の付け根に生えた尖った蕾を、軽く爪で引っ掻いてやった。

「ひゃうぅっ!」

 快楽の源泉を爪弾かれ、伊織は可愛らしい悲鳴を上げた。

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

澱の中の二人 1-7

「ぐぅっ……」

 指先が陰唇を擦るたび、伊織は悩ましい声で悶える。糸を引くほどに粘ついた愛蜜は、まるで湧き上がる泉のごとく、擦れば擦るほどに溢れでてくるようだ。
 あっという間に汁塗れとなった女陰を見て、俺は人知れず口の端を歪めた。

「どうした? 今日はいつもより随分と濡れているな」
「んんっ……んぐぁっ!」

 からかうように言いながら、俺は伊織のふしだらな穴に深々と指を潜らせた。雌汁塗れの女壷は異物を拒むどころか、いとも容易く受け入れた挙句、ギュッと締め付けて離そうとしない。指に絡む襞をグイっと押し返してやると、蕩けた肉壁は嬉しそうにもぞもぞと蠢き、伊織はいっそう切なく苦悶する。

 俺の問いには頑なに口を閉ざす伊織も、甘美な肉欲の疼きには抗いようもない。いくら必死に歯を食いしばろうと、女としての本能が、淫蕩な喘ぎをひとりでに漏出させてしまうのだ。

「んっ……はぅっ、ふぅっ……くっ……」

 伊織の吐息は、次第に荒々しく、熱っぽさを増していく。ときおり混ざる呻くような喘ぎも、徐々にはっきりとした嬌声に変わりつつあった。

 俺はもう一本指を押しこむと、手前に引っ張るような形でくの字に曲げた。そして、恥丘を裏から押し上げるように、柔らかな肉襞を二本の指で揉み込んでいく。

「んあっ、んくぅっ……いっ、んぐぅっ、んんっ……」

 背後からではもちろん、伊織の表情を見ることはできない。しかし、とめどなく湧き出る粘っこい淫蜜、高まり続ける艷めいた声、微かに震える膝、反応という反応が、彼女の状態を何よりも雄弁に物語っていた。

「ここが感じるんだろう? 遠慮せず気を遣っていいんだぞ」

 俺は敢えて意地悪く告げ、さらに激しく蜜壷を責め立てていく。

 くの字に曲げた指は、女性が強い快楽を感じる場所の一つ、いわゆるGスポットを執拗に穿っている。陰核と違い、きちんと慣らさねば快楽を得られない部分ではあるが、うぶな少女ならいざ知らず、今の伊織にその心配は無用である。

 事実、伊織は明らかに追い詰められつつあった。

「あぐっ……くぅぅっ……!」

 壁の一点に両手を重ね、その上に額を押し付けるような姿勢で、伊織は懸命に耐えている。真っ直ぐ立っていたはずの両足は、次第に太腿の間隔が狭まり、膝は内側を向いてプルプルと痙攣を始めている。無毛の秘裂は真っ赤に充血し、相も変わらず雌臭い汁を垂れ流し続けていた。

 どうやら、終着が近い。
 そう判断した俺は、さらに淫惨な方法でこの女を嬲ってやることにした。

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

澱の中の二人 1-6

「そこの壁に手をついて、ケツを突き出せ」

 言われた通り、伊織は部屋の端に向かうと、壁に手を触れ腰を曲げる。
 俺はその真後ろで屈み、制服のスカートを捲り上げた。

 無論、下着は履かせていない。ゆえに、生白いヒップの稜線や、使い込まれ黒ずんだ大陰唇、そして、湿り気を帯びた一筋の秘裂が、あっけなく白日に晒されてしまうのだった。

 尻肉や太腿はむっちりと肉付きの良い、年齢に似合わぬ熟れた風情を醸している。女という生き物は、刻み込まれた快楽の量に比例して、その肉体を成熟させていくものらしい。これまでの経験を考えれば、伊織の纏う蠱惑的な色香は当然の結実とも言えよう。

 一方、女陰の周囲を覆っているはずの陰毛は、残らず綺麗に剃り上げられている。俺に対する服従の証として、常に無毛状態を保っておくよう命じているからだ。このアンバランスな外観は、俺の嗜虐心を大いに悦ばせると同時に、哀れな少女には途方もない恥辱を与えているだろう。

 少し顔を近づけると、途端、濃密な女の匂いが薫ってくる。
 発情した女特有の甘ったるい瘴気だった。熟れた肉体を果実とすれば、この匂いはさながら蠱毒である。植物は花の香りで虫を誘い、果実を食らわせ種を遠くに運ばせるという。とすれな、女もまた同様の方法で、男を誘っているに違いない。

「フン……生意気な態度の割に、このザマか」

 俺はあからさまに伊織を愚弄し、ぬめる秘裂に指を押し当てた。
 熱く火照った陰唇をやや乱暴に掻き毟ってやると、くちゅくちゅと粘っこい水音が響きだす。

「んっ……く……」

 たまらず、伊織の口からくぐもった呻きが漏れた。

 いかに強靭な意志の持ち主であろうと、肉体への刺激を無視することなど不可能だ。まして、たっぷりと調教され、快楽の味を骨の髄まで覚え込まされた少女は、もはや本人の意志とは関係なく、勝手に体が反応してしまうのだ。さらに、いつも最初に口淫をさせたことで、肉棒の味が快楽の味と結びついてしまったらしい。

 伊織は今やパブロフの犬よろしく、条件反射で涎を垂らす、淫らな雌犬に成り下がっているのである。

 それでもなお、伊織は頑なに心を閉ざす。
 肉体を弄ばれようと、決して心は明け渡さない。そう宣言するかのように、伊織は懸命に無言の抵抗を続けるのだった。

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

澱の中の二人 1-5

 付き合いの長い俺でなければ見逃していたであろう、ほんのわずかな変化ではあったが、伊織の表情には明らかな動揺の色が見て取れた。どんな命令だろうと顔色一つ変えずにやってのける伊織が、珍しく血の気を失い逡巡しているのである。どうやら相当に堪える命令だったようだ。

 ともあれ、どれほど酷な命令であろうと、彼女には従う以外の選択肢など存在しないに等しい。
 もし逆らえばどのような目に遭わされるか、伊織はその身をもって思い知らされている。今さら抵抗を考えるほどこの女は馬鹿ではないし、それだけの気概はもはや残ってはいないだろう。

 俺はただ、黙って伊織を見下ろす。
 重ねて命ずることも、脅しを掛けることもせず、揺れ動く伊織の表情を楽しみながら、無言の圧力をかける。
 何と甘美な時だろうか。
 勝利を目前にした司令官のような心境で、俺は敵の屈服を待つ。

 伊織はしばしの間、と言っても時間にして十秒足らずではあったが、身動きひとつせずに固まっていた。
 やがて意を決したのか、伊織は小さく息を吐き出すと、微かに震える指先で白濁の塊に触れる。
 指の腹でねちょりと押し潰し、青白い肌に生臭い粘液を広げていく。ドロドロの種汁を薄く伸ばし、クリームを塗りたくるようにして、顔中にべっとりと広げていくのだ。 眼鏡に付着した塊も丁寧に掬いとり、ぺたぺたと顔に塗りつける。

 ほどなくして、汚らしい粘液は顔全体に行き届き、見るも無惨なコーティングが出来上がった。乾いた精液は肌にべっとりと張り付き、てらてらと鈍い光沢を放っている。遠目で見ればさほど目立たないので、このまま街を歩かせるのもいいかもしれない。

 俺は冷笑を浮かべ、伊織の顔を覗き込んだ。

「よくできたな」

 少し顔を近づけただけで、精液独特の鼻をつく臭みが猛烈に漂ってくる。
 離れている俺にさえ感じられるのだ、直接肌に塗りたくっている伊織はいかほどのものだろうか。

 一方、伊織は俺が覗き込んだ途端に目を伏せ、軽く顔を背ける。一瞬、ちらりと見えた瞳は涙に潤んでいるようで、俺は思わず忍び笑いを漏らしてしまった。

 恥辱に塗れながらも、決して弱みを見せようとせず、気丈に振る舞い続ける少女。
 これほど犯しがいのある女もそうはいるまい。

「立て。褒美をくれてやる」

 俺は立ち上がり、次なる淫劇の幕開けを告げる。
 精液塗れの哀れな少女は、再び能面のように表情を固め、ただ俯くのみであった。

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狂緑

Author:狂緑
少しずつ改良中。


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